貢献という役割
Fedora パッケージコレクションメンテナへの参加方法
本当にあなたは Fedora プロジェクトのパッケージメンテナになることを決意しましたか?これはあなたが最初のパッケージを投稿するまでのガイドです。
Fedora パッケージコレクションメンテナになる
ガイドラインを読む
もしあなたが RPM パッケージの作成方法を知らないなら、簡易 RPM チュートリアルか、より高度で詳細な内容の RPM パッケージの作成方法を参照してください。
そしてパッケージングガイドライン と パッケージ名ガイドラインを読んでください。
あなたは RPM パッケージングに十分に精通する必要があります。RPM パッケージングの知識は全てのパッケージ投稿に影響を与えます。もし質問があれば、Fedora パッケージングメーリングリストで尋ねてください。
Bugzilla アカウントを作成する
Red Hat Bugzilla にアカウントを作成してください。
Bugzilla のアカウントで使用するメールアドレスは、Fedora パッケージングの全ての関連事項を扱うために Fedora アカウントシステムで使用するメールアドレスと同じメールアドレスを使用すべきです。
重要なメーリングリストへ参加する
あなたは fedora devel-announce@lists.fedoraproject.org メーリングリストへ参加しなければなりません。それは流通量の少ないアナウンス用のメーリングリストで、重要な開発情報が投稿されます。
fedora devel@lists.fedoraproject.org メーリングリストに参加することもできます。そこでは開かれた Fedora 開発に関して議論されます。これは流通量の多いメーリングリストです。
さらに package-announce@lists.fedoraproject.org に参加することも考慮してください。Fedora リポジトリの全パッケージのコミット通知を取得するためのコミット情報のメーリングリストです。これはかなり流通量が多いメーリングリストです。Fedora パッケージデータベースは、あなたが(共同で)メンテナンスするパッケージのためにコミットメールを送信します。
参加した方が良いと見なされる(少なくともアーカイブを見れる方が良い)他のメーリングリストは packaging@lists.fedoraproject.org です。これは Fedora プロジェクトの公式パッケージングガイドラインを決定する Fedora パッケージング委員会のメーリングリストです。
パッケージが適切なものだと保証する
あなたが投稿するパッケージは既に Fedora でパッケージングされていない、フリーでオープンソースなプロジェクトになります。あなたのパッケージを作成する前に、そのソフトウェアが Fedora リポジトリに既に存在していないか、又はレビュー待ち状態でないかを確認してください。
- 既にリポジトリにパッケージが存在していないかを Fedora パッケージデータベースで検索してください。
- レビュー待ち状態でないかを レビュートラッカ で検索してください。
- さらに 関連パッケージリストを確認してください。
- 隠されたアイテムに注意してください。
他の提案を読む
パッケージングに関して学ぶために他の人のパッケージ投稿を読んで、そのプロセスや要求に精通してください。
そうするための1つの方法は package-review@lists.fedoraproject.org メーリングリストに参加することです。Fedora パッケージレビューの全てのコメントがこのメーリングリスト(あなたの視点からだと読み専用)に送られます。
パッケージを作る
- もし RPM パッケージを作成する方法を知らないなら RPM パッケージの作成方法を参照してください。
- あなたのパッケージが パッケージングガイドラインと パッケージング名ガイドラインに準拠しているかを確認してください。
- パッケージレビューガイドラインに注意してください(パッケージレビューに使用されます)。
パッケージをアップロードする
SRPM と spec ファイルをインターネット上のどこかにアップロードしてください。それは URL でどこからでもアクセスできる場所になります。 あなたが既に Fedora アカウントを持っているなら、そのためのストレージとして http://fedorapeople.org を使用することができます。
レビューリクエストを作成する
https://bugzilla.redhat.com/bugzilla/enter_bug.cgi?product=Fedora&format=extras-review のフォームに記入してください。
- あなたのリクエストを投稿する前に同じパッケージに対して直前のリクエストがないかを確認してください。
- そのパッケージが何なのかを説明する 短い要約 を添えて '
Review Summary
' フィールドに パッケージ名 (バージョンとリリース番号を除く) があることを確認してください。
- spec ファイルと SRPM を公開されたウェブサイトへアップロードしてください。もしホスティングスペースが必要なら、チケット投稿の際にメモとして書いておくと誰かが面倒を見てくれるでしょう。あなたが既に Fedora パッケージメンテナなら http://fedorapeople.org を使用して作ることができます。
- あなたのパッケージの 説明 (通常は spec ファイルの %description に追加する内容と同じ説明)を '
Review Description
' フィールドに追加してください。そして、あなたの SRPM や SPEC ファイルへの URLs を含めてください。さらにこれはあなたの最初のパッケージでスポンサーが必要であることも説明してください。
レビュープロセスの詳細は パッケージレビュープロセスページを参照してください。
アップストリームへ知らせる
プロジェクトとしての Fedora は アップストリームに近い状態を維持することを好みます。あなたがパッケージングしていることをそのソフトウェアの開発者へ知らせてください。自己紹介のメールを送ったり、レビューリクエストで指摘したりすることで自分がパッケージングを行っていると知らせることができます。これは今後の会話の場を提示します。彼らのソフトウェアが現在は Fedora の一部であるという事実を通常は公示するか、既存リリースの重要なバグ、今後のロードマップ等があればあなたに知らせたくなるかもしれません。
フィードバックを監視する
あなたの最初のパッケージの Bugzilla レポートを監視してください。メールで変更通知を受け取るべきです。レビューアが blocker だと指摘したらとにかく修正してください。
Fedora アカウントを取得する
Fedora アカウントシステムでアカウントを作成してください(これは Bugzilla アカウントでは ありません )。
- https://admin.fedoraproject.org/accounts/ アカウントシステムのホームへ訪問する
- 'New account' を選択してブランク項目に記入してください。
- アカウントを作成した後で CLA に署名しているか(画面の "My Account" リンクをクリックすると CLA: CLA Done となっているか)確認してください。
注意: Red Hat 社員は CLA の代わりにcla_redhat
を適用すべきです。アカウントシステム上で新たなグループを適用して、グループフィールドにcla_redhat
を追加して適用してください。それから TomCallaway にあなたを承認するように依頼してください。 - さらに RSA の公開鍵をアップロードする必要があります。SSH 経由で Fedora マシンへアクセスする秘密鍵に対応する公開鍵を使用する必要があります。
クライアントツール(Koji)をインストールする
Fedora コレクション又は EPEL 向けにパッケージをビルドするために Koji を使用する必要があります。さらに Fedora アカウントシステムでクライアントサイド認証を生成して、fedpkg
がデフォルトでその認証ファイルを見つけられるように ~/.fedora.cert
というファイル名で保存する必要があります。
fedora-packager
パッケージは fedora でパッケージング作業や環境構築を助けるツールを提供します。次のようにしてインストールすることができます。
yum install fedora-packager
インストール後に次のコマンドを実行してあなたのユーザアカウントに対して koji の設定を行ってください。
fedora-packager-setup
あなたが持っていないプラットホーム(例えば PPC)又は、ディストリビューション上で RPM パッケージのビルドを試すために "koji" を使用することができます。あなたのパッケージが承認されていなくて、スポンサーを取得していない状況であっても、ビルド("スクラッチ" ビルド)テストができることに注意してください。koji を使用してスクラッチビルドを行う最も簡単な方法はコマンドラインで次のように実行します。
koji build --arch-override=PLATFORM --scratch TARGET path_to_source_RPM
オプションやコマンドライン引数:
- TARGET は (Fedora 9 向けは)dist-f9 のようにディストリビューションのキーワードです。"koji list-targets" を実行すると全ての対応ディストリビューションを確認できます。次のリリース(rawhide)向けにビルドするためには "dist-rawhide" を 使用するのではなく 、"dist-fX" (X は最新の安定バージョンの番号よりも高い番号を指定する)を使用してください。
- PLATFORM は i386 (32-bit), x86_64, ppc 又は ppc64 のようなプラットホームのキーワードです。--arch-override=PLATFORM でそのプラットホームを除外することができます。koji は spec ファイルで設定された、そのパッケージがサポートする全てのアーキテクチャでビルドのテストを行います。
- URL ではなく 、ソース RPM (.src.rpm ファイル) への パス を与える必要があることに注意してください。(もし spec ファイルのみなら、新たなソース RPM を作成するために
rpmbuild --nodeps -bs SPECFILE
を実行してください)
あなたの koji ビルドは実際に TARGET ディストリビューションのリポジトリにあるパッケージのみに依存します。あなたのパッケージがまだ Bodhi にリリースされていない新しいパッケージに依存している場合、リリースされているディストリビューションでしか koji を使用してビルドすることはできません。その新しいパッケージがこの後に説明されるように "rawhide" 向けにビルドされているなら、その新しいパッケージに依存していたとしても rawhide (次のリリースバージョン) 向けに koji を使用して ビルドすることができます 。安定版リポジトリへまだリリースされていないアップデートであるパッケージに対してビルドする必要があるなら、 https://fedorahosted.org/rel-eng/newticket で rel-eng を付けてチケットを登録して buildroot を上書きするようにリクエストすることができます。EPEL のパッケージでは、担当者がそのチケットを受け取れるようにコンポーネントに epel を使用する必要があります。
koji についてヘルプから学習することができます。
koji --help # 全般的なヘルプ koji --help-commands # koji コマンドを表示する koji COMMAND --help # COMMAND のヘルプを表示する
Koji の詳細については Using_the_Koji_build_system を参照してください。
スポンサーを得る
レビューアがパッケージを承認した場合、そのパッケージをチェックインしてビルドするために独立してスポンサーを得なければなりません。スポンサーは自動的に得られるのではなく、パッケージガイドラインの理解度を説明するために何らかの方法で参加するということを要求します。スポンサーを得る鍵は、あなたがプロジェクトのガイドラインとプロセスを理解して従っているということを既存のスポンサーレベルのメンバーへ説得することです。
スポンサーを得る方法の詳細は パッケージャグループでスポンサーを得る方法 を参照してください。
あなたのスポンサーはパッケージャグループにあなたを追加することができます。スポンサーに関する確認メールを受け取るべきです。
ソースコード管理(SCM)システムへパッケージを追加して所有者をセットする
新たなパッケージのためのモジュールと最新リリースのブランチを取得するために ソースコード管理システム(SCM)のアドミンリクエスト の内容に従ってください。
パッケージをビルドするためのアクセス、Bugzilla の統計母集団、他の機能に使用される所有者データベースに記録を残すために使用されます。このステップはリクエストした各ディストリビューション向けにリポジトリに新たなパッケージのためのモジュールを作成します。
モジュールをチェックアウトする
今すぐあなたのモジュールをチェックアウト することができます が、そうする前に "mkdir ~/fedora-scm ; cd ~/fedora-scm" を実行することを検討してください。そうすると、そのディレクトリ内に全てのファイルが展開されます。さらにキーフレーズを入力しなくて良いように ssh-add を実行して設定することも実行できます。
SCM からあなたのモジュールをチェックアウトする準備が整いました。
fedpkg clone -B <packagename>
<packagename>
はあなたのパッケージ名に置き換えてください。
あなたのパッケージ名を付けて作成したディレクトリ配下に各ブランチのディレクトリを作成してください。
パッケージをインポートする
今、あなたは fedpkg コマンドで(空の)パッケージモジュールをチェックアウトしました。そして、そのモジュールへ移動します。
cd MODULE_NAME
SCM 内へ SRPM のコンテンツをインポートするために fedpkg コマンドを実行してください。
fedpkg import PATH_TO_SRPM (Review Changes) fedpkg commit -p
明示的に、PATH_TO_SRPM
の部分を承認された SRPM へのフルパス(URL ではない)に置き換えて実行ください。
これは master (rawhide) ブランチにのみインポートします。
さらに F-9 のように、その他のディストリビューションのパッケージをインポートする -b パラメータを使用して追加パッケージのインポート も おそらく行いたいでしょう。例えば、
./common/cvs-import.sh -b F-9 PATH_TO_SRPM
cvs-import.sh プログラムは次のように応答します。
Checking out module: 'NAME'
もしかしたらこの数倍のエラーを見るかもしれませんが、これらのエラーは無視できます。
buffer_get_ret: trying to get more bytes 129 than in buffer 34 buffer_get_string_ret: buffer_get failed buffer_get_bignum2_ret: invalid bignum key_from_blob: can't read rsa key key_read: key_from_blob AA.... failed
とはいえ、無視できるエラーだけでなく、次の表示を確認します。
Unpacking source package: NAME....src.rpm...
ソースパッケージに含まれていたソースファイルのリストに沿って、そのファイルをアップロードしてチェックするようにしてください。
その後、"If you want to make any changes before committing, please press Ctrl-C. Otherwise press Enter to proceed to commit." と表示されるのでエンターキーを押下してください。
最後に(もし他のエディタを設定していないなら) changelog を編集するために vi で開かれます。changelog は .spec ファイルの最後で記述する内容と同じフォーマットを使用してください。あなたが vi を使ったことがないなら changelog の内容を記述した後で 'エンターキー' を押下して次のように入力してください。
:wq
そして、入力を終了させるためにもう1度 'エンターキー' を押下してください。
ブランチを更新する
f
# (公式には F-
# で、以前のは FC-
#), master
等です。従って f13 は Fedora 13 のブランチです。
しかし、ローカルディレクトリは厳密に正しいバージョンのファイルを持っていないかもしれません。そのため、そのブランチディレクトリへ移動して(例えば cd devel/
又は cd f12/
)、実行するようにしてください。
git pull
ビルドをリクエストする
ビルドをリクエストしたい各ブランチのために、ブランチディレクトリへ移動して(例えば cd f13/
)実行してください。
fedpkg build
全てがうまく行くと、ビルド向けにあなたのブランチがキューに追加されます。そのパッケージはクリーンビルドされて、ビルド作業は完了です!
もしビルドが失敗したら、ビルドシステムは、ビルドが失敗したことの報告とその失敗ログを提示するためにあなた宛にメールを送信します。その後 cvs に必要な変更をコミットして SPEC ファイルのリリース番号を上げた後で新たなビルドのリクエストを行ってください。
Bodhi へ至るものとしてパッケージを投稿する
The Fedora update system called Bodhi is used for pushing updates, classifying packages etc. Do not submit "master" (aka rawhide) packages via bodhi.
You can push an update using Bodhi via the command line using:
fedpkg update
You can also use "bodhi" command directly as described in the Bodhi Guide.
You can also use the Web interface for Bodhi to request enhancement updates for each released Fedora you are bringing a new package to.
The first field asks for the name of the "Package". This field will auto-complete the package name found in the Koji build system, e.g. <package-name>-<version>-<release>.fc9. If completion doesn't work, just enter the package build name yourself.
For new packages, choose "newpackage" as the "type" of update.
Put the "Request" as "testing" if you want to put the package through testing first, see Fedora Quality Assurance . Put "stable" if you want to push the package directly to stable.
Put the bug number of the package's Review Request in the "Bugs" field blank. Bodhi will automatically close it as NEXTRELEASE when it gets pushed to the requested update status.
For new packages, add a copy of the package's description in the "Notes" section, so end users will know what the package is.
Here is the Bodhi Guide and more information on Bodhi .
After you have submitted an upgrade through bodhi, your package is placed in a queue. Periodically, an administrator will check the queue and push all of the packages into the appropriate repositories.
パッケージを "comps" ファイルで利用可能にする
パッケージが適切なら、インストール中や yum のパッケージグループ操作で追加して選択されるように "comps" ファイルで利用可能にしてください。詳細は PackageMaintainers/CompsXml を参照してください。
アップデートを監視する
Fedora には、あなたがパッケージングしているソフトウェアのアップストリームの新たなリリースを監視するために利用できるインフラがあります。詳細はアップストリームのリリースを監視するを参照してください。パッケージアップデート入門を読んでアップデートの取り扱い方を学んでください。
ヘルプを取得する
我々はこのプロセスが時には泥のように不明確であることを認識していて、常にもっとより良いプロセスにしようと挑戦しています。あなたが何らかの問題に遭遇したり、何か質問があったら devel@lists.fedoraproject.org メーリングリストか、freenode の #fedora-devel で尋ねてください。詳細はコミュニケーションページを参照してください。
Fedora メンタープロジェクトには、パッケージングのために新たな貢献者を喜んで手伝ってくれる人たちがいます。詳細はメンターページを参照してください。
さらにパッケージメンテナのための git 使用の FAQ も参照してください。
既存のメンテナのために Fedora パッケージコレクションに新たなパッケージを入れる
あなたが既に Fedora のパッケージをメンテナンスしていて他のパッケージをメンテナンスしたいなら、既存の貢献者のための新たなパッケージプロセスに従うようにしてください。